電源は拡張性を考慮してワット数を決めると良い!
パソコン電源は搭載パーツに電力を供給する重要なパーツです。ゲームPCの場合、主にCPU、グラフィックボードに電力を大量に消費します。電源が足りないとパーツ性能を最大限まで引き出すことはできません。またギリギリだと常に電源はフル回転になるので動作に影響を与えてきたりします。
では、どの程度の電源ユニットを選ぶのが最適なのか?
これを決めるには今後の拡張性を視野に入れて選ぶのが最良の方法となります。また電源は記載されているワット数分だけ電源供給できるわけではありません。80PLUS規格で何%までは効率的に電気を送りますよ!といったことが定められています。
80PLUS規格では品質によって80%〜90%で電源効率を保証しています。つまり500Wであれば実質400W〜450Wの電源供給が可能といったことになります。電源効率も考慮して電源選びはするようにしましょう。
拡張する予定がないならBTO標準搭載の電源でも良し!
ゲームパソコンを買って大きく拡張する予定がないなら標準搭載されている電源ユニットでも十分といえます。予算に余裕があるなら品質を少し上げると電源効率が良くなるのでオススメ!
具体的には品質が80PLUS BRONZEであればGOLD、PLATINUMに品質を上げると同じワット数でも電源効率が良くなります。電源効率が良くなると電気代節約に繋がります。ついでにパソコンの安定性も良くなります。
グラボ、CPUをハイエンドに交換予定なら700W前後がオススメ!
グラボ、CPUは高性能になるほど消費電力も高くなっていきます。現在は昔ほど電力は高くないですがBTOでよくある構成の500W電源ユニットだと少し効率が悪くなる可能性もあります。ギリギリの電力で動かすよりは少し余裕を持った構成の方が電源寿命も伸びますし効率も良いです。
最初からハイエンドGPUであるGTX980Ti、GTX1080を購入するのであればBTO側も余裕を持った電源ユニットを搭載しています。ハイエンドグラフィックカードになるとBTOでは700W〜800Wの電源ユニットを搭載しています。
しかし、最初はGTX970を購入して後からGTX980Ti、TITAN Xなどハイエンドグラボに変更予定の場合は注意が必要です。GTX900シリーズの話になりますがどのBTOもGTX970モデルには500W電源を標準搭載としていることが多いです。
GTX970は消費電力も低いので良いですがより上位のグラフィックカードになると消費電力が上がってきます。すると500Wだと少々きつくなってしまいます。
簡単に言うとミドルスペックGPUを買って、将来的にハイエンドGPUに交換を予定する場合は注文時に電源ワット数を上げておいた方が安心できるということです。電源が足りないとグラボが動作しません。
最近のグラボは性能を上げながら消費電力も抑えたモデルが多くなっています。しかし、いつ消費電力が上がるかもわかりません。
ミドル⇒ハイエンドにするなら電源は700Wがオススメ!
ミドル⇒新世代ミドルにするなら標準構成でもあり!
このように考えて電源選びをすると良いです。
また予算に余裕があるなら電源は品質の高いモデルを使いましょう。なぜなら電源変換率がよく電気代節約、PC安定性が向上するからです。
ちなみに80PLUS規格の品質による電力変換効率は以下のようになります。(電源負荷50%の場合)
STANDARD | 80% |
---|---|
BRONZE | 85% |
SILVER | 88% |
GOLD | 90% |
PLATINUM | 92% |